ZOON – “Astum” (feat. Leanne Betasamosake Simpson)

Daniel Monkmanによる実験的シューゲイザー・プロジェクトZoonが、新曲 “Astum” を公開し、Paper Bag Recordsからリリースされる ‘Big Pharma EP’ も発表しました。

Leanne Betasamosake Simpsonが参加している “Astum” は、繊細なリズムセクションと水彩画のようなギターの上にMonkmanの声が浮かぶ、キラキラした密度の高いトラックです。この曲について、Monkmanは次のように語っています。

「Astumは、私の亡き父、Glen Olsenが子供の頃に教えてくれた最初のクリー族の言葉です。意味は「急げ」「早く」。彼は私の前を歩きながら、ドアの前で “Astum, Daniel!” アストゥム!”と。それをゲームだと思って、私はできるだけ早く彼のほうに走っていくんです。 私はこのことを、大人になった今、特に音楽活動をする今、この言葉の意味を考えました。言葉の継承は、子供のころに祈ったことです。居留地の学校に通って学びたかったのですが、オジブウェイの先生が1カ月前にいなくなり、二度と戻ってこなかったのを覚えています」

「”Astum” は、依存症とそれがもたらす困難についても触れています。依存症に陥っている間は、既知の社会で機能することは非常に難しく、さらに喪失感を味わうことになります。現実をしっかり把握することができないので、本当に悲しく、多くの良い人たちが去っていくのを目の当たりにすることになるのです。素晴らしい人間関係に憧れながらも、過去のトラウマを麻痺させようとするばかりで、それが実現しないことを知っているんだ」

‘Big Pharma EPに( は、Cadence Weapon、Michael Peter Olsen、Sunnsetter、Jasmine Trailsといった豪華なゲストが参加しています。Monkmanによると、このEPは「製薬業界とその嘘について意識を高めようとするもの」だそうです。「私は、彼らが私の住むセルカーク・マニトバやその他多くの小さな町や都市をどのように破壊したかについて話しています。たった5年の間に全世代が完全に変わってしまい、家族は引き裂かれ、愛する人は中毒や過剰摂取で失われた」

Posted on 06/02/2022