ノイズにまみれたパンクと威勢のいいクラシック・ロックが混在するブルックリンのバンド、The Menから最後に聞いたのは、彼らがアルバム ‘Mercy’ を世に送り出しているところだった。それは、パンデミックが発生し、ニューヨークがゴーストタウンと化す1ヶ月前のことだった。今日、The Menはニューアルバム ‘New York City‘ をリリースする計画を発表した。このアルバムは、バンドがダーティーなノイズロックの過去に立ち戻った、ある意味基本に忠実なレコードである。
The MenのメンバーであるNick ChiericozziとMark Perroは、2020年後半にドラムマシンを使ってNew York Cityのレコーディングを自分たちで開始した。彼らはその録音を破棄したが、アルバムは残し、代わりに完全なライヴ・バンド・サウンドを選択した。The MenはGuided By VoicesのプロデューサーであるTravis Harrisonと一緒に、LP全体を2″テープにライヴ録音した。
アルバムのオープニングを飾る “Hard Livin'” は、小声のヴォーカル、爆音のギター、ハンマーのようなピアノなど、ダーティな空気が炸裂する爽快な曲だ。この曲には90年代のノイズロック的な醜悪さもあるが、ストーンズ的な威厳もある。
