Pynch – “2009”

数年前にSpeedy WundergroundからシングルをリリースしたUKのグループPynchが、Chillburn Recordingsからデビュー・アルバム ‘Howling at a Concrete Moon‘ を発表しました。このアルバムは、StereolabのAndy Ramsayが、バンドのSpencer Enockと共同でプロデュースしたものだそうです。

「このアルバムのコンセプトは、歴史の中のある特定の時期にイギリスに住んでいる若者であることがどのような感じなのか、私の経験を捉えようとすることだった」とスペンサーは語っている。「このアルバムは、私の内なる意味への探求を、私たち自身が置かれている奇妙な文化的・経済的状況に照らし合わせて表現しています」。

ファーストシングルは、ノスタルジアを感じさせる “2009” と題された爽やかな曲で、この印象的な冒頭の連句が特徴です。「髪を染めてヘビーメタルを聴きながら、世界の果てまでスケートをするんだ」。スペンサーは、「マリファナを吸ってスケートボードをするという牧歌的な素朴さを捉え、それを自分の人生のその時期についてのより深刻な考察と重ね合わせてみたかったんだ。自分自身の人生の旅路に意味を見出すことがいかに難しいか、そして若い頃の自分と再会し和解しようとするプロセスについてのようなものだ」。

Posted on 01/09/2023