Peel Dream Magazine – “Pad”

Peel Dream Magazineが帰ってきた。Joe Stevens率いるこのプロジェクトは、2020年のサプライズEP ‘Moral Panics’ 以来、音沙汰がなかったが、これは同年のブレイク作 ‘Agitprop Alterna’ の余波で生まれたものである。このアルバムには、シューゲイザー、クラウトロック、ブリットポップ、サイケといった、極めてクールで極めて90年代のタッチストーンがたくさん渦を巻いていた。しかし、Peel Dreamはその後NYからLAに拠点を移し、彼らのサウンドも少し変化したようだ。

10月に ‘Pad‘ というニューアルバムがリリースされる。このアルバムは「孤立とアイデンティティを反映したコンセプチュアルな作品」だが、従来の意味での「パンデミックアルバム」というわけでもない。むしろ ‘Pad’ は、スティーブンスがバンド仲間にPeel Dream Magazineから追い出され、グループに復帰するために戦うという想像上の物語を語っている。

プロモ資料によると、スティーブンスは「過去のインディ・ポップのファジーな栄光を捨てて、よりチェンバーポップに近いものを選んだ」そうだが、昔のサウンドの残滓は残っている。そこにはウェスターマンからビーチボーイズまでのアーティストの片鱗も感じられる。Ryan McGladeとStevensの “Pad” のビデオをご覧ください。

Posted on 08/04/2022