Pearl & The Oysters – “Pacific Ave”

L.A.を代表するレーベルStones Throwは、シンガーソングライターのJuliette Pearl Davisとマルチインストゥルメンタリスト/コンポーザーのJoachim Polack(フランス・パリとフロリダ州ゲイネスビル出身)によるカリフォルニア生まれのデュオ、Pearl & The Oystersを新たに契約したことを発表しました。この契約締結を記念して、DavisとPolackは “Pacific Ave” という楽曲を発表しました。この曲は、昨年秋に発売されたサード・アルバム『Flowerland』以来、初の単独シングルとなります。(彼らは、6月にFeel Trip RecordsからリリースされたパリのバンドBicheとのスプリットカセットにフランス語で2曲を提供しています。

日本のクラシック・フュージョン、CasiopeaやYellow Magic Orchestraのアナログ/デジタル・ブレンドにインスパイアされたノスタルジー爆弾、”Pacific Ave” は、ギターにAlex Brettin (Mild High Club) を迎え、Sean McGuirkによるビンテージ調のビデオ付きで発表されています。この曲は、2020年初頭にP&TOが2度目の西への旅をする様子を描いたもので、シンセと伝統的な楽器が織りなす格子の上に、デイヴィスが甘いソプラノでタイミングを逸した旅を表現している。その結果、デュオの道を切り開いた90年代のグルーパーたちの曲と同じように、ドリーミーなエレクトロ・ラウンジ空間が広がっている。

「2020年1月、私たちはバンドの未来への希望に満ち溢れたL.A.に落ち着いた」と、デイヴィスとポラックはプレスリリースに記している。「”Pacific Ave” は、この新しい環境での最初の一歩が、ゴーストタウンと化したメガロポリスを発見するような、少し疎外感を伴うことを暗示するような試みだった。物理的に閉ざされた環境では、精神的にしか逃げ場がないように感じられた。僕らにとっては、L.A.そのものやL.A.が象徴するものについて、たくさんの白昼夢や幻想を見ることを意味していたんだ。この曲は、サウンド的には1970年代後半のAOR(アルバム指向のロック)やジャズ・ポップのレコードにインスパイアされているんだ」

Posted on 11/04/2022