jess joy – dreams

Deerhoof の Greg Saunier が主にプロデュースを手がけたこのアルバムは、すべてが崩れ落ちそうな時でも愛を保ち続けることの意味を深く掘り下げています。

新シングル「dreams」はクールなビデオと共に公開され、「私たちは所有しているのか、それとも所有されているのか?」という大きな問いを投げかけます。このような雰囲気はアルバム全体に流れており、個人的でありながらもどこか宇宙的です。

Won’t Be Kicked Out The Garden」は、原罪の概念をひねりを加えて展開しています。jess joy は、楽園を追放されたものの、完全に去ることを拒む反抗的な子供や堕天使の役割を担っています。アルバムは、ベルリンの混沌とした夜から滑らかなサックスの瞬間、フォークにインスパイアされた月への旅、そして夢のようなシンセサウンドがフェードアウトしていくまで、様々なムードや場所を飛び回ります。それは、世界が良いものと悪いものに二分される前の、悲しみと愛を通してすべてを元に戻そうとする旅です。

彼女は、Ursula K. Le Guin の「全体であることは一部であること。真の航海は帰還である」という言葉に触発されています。それがこのレコードの核心にあるように感じられます。joy の音楽は、ドラマチックなボーカル、荒々しいエネルギー、そして愛、痛み、人生の混乱について心に響く歌詞に満ちています。

Posted on 05/30/2025