comfort – “Wild and Fragile”

Comfortはグラスゴーのクィア/パンク・シーン出身のSeanとNathalieの2人の兄妹である。スコットランド出身の彼らはこれまでに1枚のアルバム ‘Not Passing’(2019年)をリリースしているが、2作目となる ‘What’s Bad Enough’ がFat Cat Recordsから間もなくリリースされることになった。

Tony Doogan(Mogwai、Belle & Sebastian、Teenage Fanclub)と共にグラスゴーのCastle of Doomスタジオで録音されたこのアルバムの楽曲は、我々の文化に内在する偏見(”Never Been Ignorant”)やクイアとして適合することへの圧力(”Cowardice In Numbers”)、資本主義の無謀さ(”Normal Till It’s Not”)やグラインドカルチャーに関わる有害思想(”Billionaire Potential”)に至るテーマにも触れています。

ニューシングルは “Wild And Fragile” と名付けられ、そのビデオを見ることができます。ドラムとエレクトロニック・エレメントに伴われ、複雑で興味深いサウンドスケープを作り出し、Nathalieのボーカルはトランスウーマンとして初めてカミングアウトした時の話を力強く語り、Sleaford Modsのポストパンクスタイルを思い出させるが、ノッティンガムのデュオよりもメロディセンスが優れているのがわかる。

Posted on 03/15/2023