Blessed – “Anything”

ムーディーなアートロック通のBlessedが、ニューアルバムからのリードシングルで優雅な復活を遂げました。”Anything” は、ブートストラップ理論を分解したような、賑やかでアトモスフェリックな曲です。パーカッション、ベースのリフ、ギターの音で構成されたこの曲は、曲全体がきらきらと輝いています。また、シンセサイザーのプロダクションが、この曲にさらなる次元を加えています。

ボーカルとリードギタリストのDrew Riekmanは、この曲のテーマについて次のように語っています。「努力すれば何にでもなれるというシナリオは馬鹿げている。しかし、その “何か”は、共同体のビジョンというよりも、ゆるやかに定義され、個性によって形成されたものだ。それは、自分自身や他人を乗せるための台座のようなものです。常に自分より上の人がいて、自分だけでは不十分なのです。

私たちは、達成不可能なライフスタイル、必要でさえないライフスタイル、超個人主義的でコミュニティの必要性を否定するようなライフスタイルに手を伸ばしているのです。社会的に存在する環境をピラミッドに見立て、「一番上」に近づきたい人がいる場合、それは誰にとってもネット上のマイナスになります。もっと身近なところにいて、同じ土俵に立てば立つほど、得るものは大きいんです」

バンドの長年のコラボレーターであるNathan Donovanは、Jacob Duttonと組んで、このアルバムのためにすべてのオリジナルアートとビデオのアートディレクションとデザインを担当しました。このビジュアルは、非常に不愉快で意識的な表情をする、名もない子供のようなロボットに焦点を当てています。このロボットは、レコードのジャケットにも登場し、”Anything” のビデオは、このキャラクターを見事に紹介しています。

Posted on 08/10/2022