Art d’Ecco – “Midlife Crisis”

カナダのプロトパンクソングライターArt d’Eccoは、新作 ‘After the Head Rush’ について語る際、このタイトルの「comedown」とは、30代後半になって若かりし頃の活力を振り返った経験を指していると明かしました。このことは、近日リリース予定のアルバムのテーマにもなっていますが、最新シングル “Midlife Crisis” は、若い世代からつけられた野蛮なあだ名を越えて、いわゆる老人のミレニアル世代が直面している新しい現実と率直に向き合っています。「デレコは、「サラダの時代は終わったんだ。住宅ローンを組み、髪を失い、永遠に借金まみれで泳ぐときが来たのだ」

この曲と収録曲の遊び心に満ちたシニカルなテーマとは対照的に、”Midlife Crisis” 自体はニューウェーブのエネルギッシュな曲で、6分の長さの曲の途中でポップな構成が解け、インストのジャムセッションに変わっているのが特徴です。ビデオでは、長い一日から帰宅した Art d’Eccoが、床に横たわって遠くを見つめながら、曲のエンディングリフレインをコミカルに歌っている様子が描かれています。

「ブランドン・ウィリアム・フレッチャーは、撮影、照明、監督、編集のすべてをこなす天才だ」とデエコは付け加えます。「彼は私のアイデアに素晴らしいフィルターをかけてくれて、そのまま実行してくれました。ロケ地は、バンクーバー沖の人里離れた森林地帯。週末に機材を運び込み、48時間かけて撮影しました。バンドが本当に疲れているように見せたかったので、彼らのシーンを夜中の3時にたくさん撮りました」


Posted on 05/19/2022