Arbor Labor Union – “Yonder”

アトランタのArbor Labor Unionは、3枚目のアルバムで、2020年の ‘New Petal Instants’ を養った南部の空気で肺の奥深くまで満たし続けている。バンドのサウンドは、2016年のデビュー作と ‘New Petal Instants’ の間で何層にも重なっている。’I Hear You’ は彼らの他のカタログよりもタフでダークなレコードで、バンドはサウンドとSub Popを後にすると、アルバムを通してコズミック・アメリカーナとサザン・ロックの楽しい探求を注入し、楽しんでいるように見えた。バンドはステージに流れる電気を捕まえてテープに録音し、笑顔でレコードを駆け抜けていくような感覚があった。

バンドが言うように、’Yonder‘ は ‘New Petal Instants’ のコンパニオン的な作品だが、あの奔放なスピーカーからのスキッド音は少し抑えられている。Garcia Peoples、One Eleven Heavy、Tonstartssbandhtと並ぶような奔放さは健在だが、Yonderにはほんの少し闇が忍び寄る。しかし、’Yonder’ はより気まぐれな精神を持っており、太陽の下で踊ることに憧れながらも、世界がクリエイターに重くのしかかるにつれて、しばしば陰鬱な気持ちになる。太陽がいつも輝いているわけではないのだから、バンドが言うように「陰」と「陽」であってほしいものだ。

Posted on 01/14/2023