20. Spoon – Hot Thoughts (Matador)
インディ、メジャーを行き来しながらファースト・アルバムから20年以上、結成からはもっと経っているけど、久々にちゃんと聞いた作品だった。そのメジャーでもインディーでもない丁度いい感じが良いんだよな。
19. Kaitlyn Aurelia Smith – The Kid (Western Vinyl)
モジュラーシンセ使い、モダンアートなエレクトロニック系ミュージシャンは沢山いるけど、彼女はそれに加えシンガーであることが大きい。歌があるので、それ以外のところ部分で必要以上にドラマチックにしなくていいし、盛り上がりどころを待つ必要もなく、難しくなくて、さらっと聴けるが良い。
18. Drab Majesty – The Demonstration (Dais)
顔ペイント毎回大変そうだけど、見た目ほど色物ではないんです。2人でシンセとギターの組み合わせだけだけど、そんなに安っぽくないし、いいギタリストだと思う。生演奏の映像を見るともっと良さが伝わってくる。凄くライブを観たいバンドです。
17. Aldous Harding – Party (4AD)
前作の環境からまさか4ADに移籍するとは思わなかった。そして、前作のフォーク路線からここまで変えてくとも思わなかった。ヴォーカルも違った形で聞くと全然違う印象だし、こんな歌い方だったっけなって思うくらいだけど、この方向性の方が彼女の良さが出ています。
16. Taiwan Housing Project – Veblen Death Mask (Kill Rock Stars)
レビューでも書きましたが、こういうバンド減ってるよね。いやいるのかもしれないけど、引き上げる受け皿が少なくなってるのかな。このバンドみたいな若手がもっと出てこないと、同じような音楽ばかりになっちゃうから頑張ってもらいたい。
15. Metz – Strange Peace (Sub Pop)
もっと早くに絡みがあってもおかしくなかった思うけど、待望のアルビニ・レコーディング。でもアルビニ関係なしに元々がそんな感じの音だったので、どう変化するのか期待していたけど、思っていたよりも太くブリブリな音になっていた。普段のアルビニ作は、タイトで空気感があるからちょっと意外だった。
14. The Luyas – Human Voicing (Paper Bag)
元々アート感はあるバンドだったけど、ここまで鋭くエグいことはやっていなかったね。前作から少し間が空き、メンバーも若干入れ替わりがあり、なかなか渋いことをやってくれるバンドに生まれ変わりました。多分ちゃんと聴いている人少ないと思うけど、これいいと思うよ。
13. Hand Habits – Wildly Idle (Woodsist)
女性シンガー系がとにかく多い時代ですが、このシンガーの歌声は他にあんまりない感じで好き。めちゃ上手いわけでなく、R&Bやソウルやブルースっぽさが入っていない。そして結構暗いトーンで、それが身体に染み込みやすく、じわっときちゃう、地味に全曲キラーチューン。
12. The War On Drugs – A Deeper Understanding (Atlantic)
最近はメジャーとインディーの境目があまり無いような時代だから、彼がメジャー・デビューするとなっても、そんなに驚かなかったし、変わることは無いだろうと思っていたけど、実際変わってなかった。こういう形のままメジャーで活躍してくれることはインディーにとっても良いことだ。
11. Yumi Zouma – Willowbank (Cascine)
初めてこのバンドを知った時、この名前は女性シンガーの本名と思った人は少なくないでしょう。そんな状況から始まり、徐々にバンド名であることを認識しながら、この作品でそれが一致した感じ。バンドYumi Zoumaとしてのアルバムはここからがスタートじゃないかな。あとドラマーの女の子もメンバーにしてやって欲しいなあ。