Top 50 Albums of 2017

圏外50枚に続きまして、本編ベスト50になります。こっちでは、アルバムからの曲ひとつとビデオをそれぞれつけておきました。ビデオが無いのもありますが。。
レーベル名は代表的なものだけで、国内版やリリース先が複数あるものあるから参考程度です。

では、ベスト50いってみましょう〜


Mirror Touch

50. Wild Ones – Mirror Touch (Topshelf)

最後尾はある意味スターターなので、役割としてはフレッシュでキャッチーな感じで、ここからテンポよくいけるようなものを毎年選んでいるつもり。なので、順位以上の意味合いが実はあると思っています。これが2作目だけど思い切ってポップな方向に変えたのは、今後にもいい影響があると思うので期待値を含めてまずはこれで始めましょう。

Two Hearts And No Brain

49. Kane Strang – Two Hearts And No Brain (Dead Oceans)

去年のデビュー作は、ギリギリのところでベストから選外にしてしまったので、今年は入れておいきたかった。でも実はこの作品の存在を忘れかけていたんですが、最近とあるブティックで流れているのを聴き、やっぱりこの人の唄メロが好きなんだよなと、気付かされれるのでした。

I'm Not Your Man

48. Marika Hackman – I’m Not Your Man (Sub Pop)

作品を通じてとあるバンドが全面的に関わるという、なかなか無いパターン。しかもそのバンド自体のポテンシャルは高いのに脇役に徹するという奥深さに心を打たれた。もちろん彼女のシンガーとしても魅力があってのこそですけどね。

In An Open Field

47. Nicholas Krgovich – In An Open Field (Tin Angle)

00年代に幾つかのバンドで活動した後はソロ作を毎年のように出し続けていますが、年々良くなってきていて今回は特に素晴らしい。ネオソウルやジャズ、そしてインディって感じでもないようなとこで、この哀愁祭り。あ、もし彼が何の人か分からなければ、P:anoやNo Kidsにいた人ですと言えば通じますでしょうか。

not-even-happiness

46. Julie Byrne – Not Even Happiness (Ba Da Bing)

もしかしたら、等身大そのままが出ていた前作の方が好きだった人も多いのではないかと。ある種の切なさみたいなものは減ってしまったかもしれないけど、違った形になってもソングライターとしての質は高いし、こんな感じの彼女も魅力ありです。

They Sell Doomsday

45. Ryan Power – They Sell Doomsday (NNA Tapes)

シンガーソングライター系なのに、加えて音作りにもコダワリのあることが、こんな変なレーベルから出ている理由でしょう。程よくチープでエレクトロニックでおかしくて、すごくいいメロディ。そしていい歌声。こういう気を緩めて聞ける作品はとても貴重です。

Peace Potato

44. Doug Tuttle – Peace Potato (Trouble In Mind)

いいメロディーメイカーの作品には、すぐコロっていってしまうようでして、前々から好きでしたが、今回もとてもいい。歌の部分を中心にしつつ、とことん甘酸っぱいサイケポップ楽曲を、個人レベルで仕上げているところに暖かさと親近感を覚える。こういう音楽は個人でやると自由度があって活きるんだよなあ。

Won't Be There

43. Luke Reed – Won’t Be There (Native Sound)

DIY系ロックバンドはまだ在籍中でいいのかな、かなりマイナーなバンドなので情報なんて入ってこないですけど。今年もベッドルーム系の作品は色々あり沢山聞きましたが、その中ではこれが、一番ぽくなかったっていうか、ちょっと違いががあったのが良かった。

Come Play The Trees

42. Snapped Ankles – Come Play The Trees (Leaf Label)

本来こういう音楽が一番好き。でも最近はこんな感じのは少なくなったような。その一因に現存するインディ・レーベルの指向性も大きく影響していると思う。つまりまず受け皿が少ない、そしてリリースが少なければ似たようなバンドも産まれてこない。このバンドは頑張ってほしい、そしてこのレーベルも長くやってほしい。

Out In The Storm

41. Waxahatchee – Out In The Storm (Merge)

お姉さんのソロも良かったけど、妹のこの作品にしっかりと参加しているところから、ミュージシャンとしての序列は妹の方が上なのかな。普通に年を重ねて丸みを帯びた音楽になってきてますが、肝心なところは押さえたインディロック感は健在で、現時点ではまだいいバランスで噛み合っている。